財産分割のもめごとを事前に防いだ言葉と死後も家族をあきれさせた言葉。二人の父親が残した付言事項のお話（1）

遺言書に付言事項を加えることで防げる相続トラブル。家族の絆と対立を描く、二つの異なるケースを紹介する。

相続における付言事項の重要性を描いたマンガ「付言事項が導く相続の明暗」。遺言書には法的な財産分与だけでなく、遺言者の気持ちを伝える付言事項を記載することができます。これが相続トラブルを防ぐ一助となります。本作では、遺言書に付言事項を残した山本家と、それが無かった安藤家の対照的なケースを紹介します。山本家では、演劇の道を反対されて父と絶縁した長男が、父の遺言書に記された付言事項を読んで心を動かされ、兄弟との相続も円満に進められました。一方、安藤家では、遺言書に感謝の言葉や想いが無かったため、相続の際に家族間でトラブルが発生しました。この物語から学べるのは、相続対策として遺言書に付言事項を加えることの重要性です。あなたも家族の未来を思い描きながら、遺言書に思いを込めてみませんか？専門家に相談しながら、遺産分割を円満に進めるための対策を考えてみましょう。

• 担当メンバー：小松 勇太（司法書士）