今週の松竹梅第636号「S&P500で40年間積立運用すると10倍になる」

配信日:2025年9月22日
こんにちは。 松本事務所メルマガ「今週の松竹梅」第636号を配信します。 今年に入って、投資運用に関するメルマガを多く出してきました。 この機会に改めて、米株S&P500指数に米ドルレートを加味して、 10年間、20年間、30年間、40年間ごとに、通算利回りを計算してみました。 為替レートを除いた利回りも参考に計算してみました。 前提としては、S&P500指数と米ドルレートの月ごとデータを40年間エクセルに入力して計算しています。 なお、40年前のS&P500指数は189.80、米ドルレートは211.55円でした。 今は、6664.39と147.97円です。
【今週の松】 【今週の松】「40年間の投資運用利回りは9.1%」
さて、計算結果ですが、10年間、20年間、30m年間、40年間に毎月定額運用したとすると、それぞれ、16.8%、13.5%、9.9%、9.1%でした。為替レートを除いて計算すると、12.9%、10.7%、8.4%、8.4%でした。つまり、為替変動も日本人にとっては有利だったことになります。気になるのは、短期間ほど利回りが良いことです。
これは、ここ10年間一時的な急落しかなく、順調に株価が上昇してきたためです。
2020年のコロナ禍スタート時の急落をきっかけに、多くの日本人が米株投資をスタートしましたが、すべての方が利益を計上できたことになります。
【今週の竹】 【今週の竹】「毎月1万円を積立運用していれば・・・」
利回りではピンときませんよね。毎月1万円積立運用していたらどうなったでしょうか。 1985年10月に毎月1万円で運用スタートしたとします。 10年後は157万円、20年後は518万円、30年後は1068万円、40年後の現時点では4888万円になります。元金は480万円ですから10倍ですね。 もしも、9.1%運用をこのまま続けられたらどうなるのでしょうか? 50年なら1億2350万円、60年なら3億909万円、70年なら7億7064万円、80年なら19億1846万円・・・・
【今週の梅】 【今週の梅】「世代を超えた積立運用のおすすめ」
上記の計算結果を見てどう思いましたか? いやいや、「大人になって80年生きていないし」とか。 私が伝えたかったのはそこなんです。皆さん、相続税を嫌うため、「3代続くと全部持ってかれる」「できるだけ財産を減らそう!」 「借入金増やすと税金減るよね?」などと聞いたことがあると思います。 「相続税対策」より、一族の資産を増やす考え方がより大事かと考えてます。 とすると、上記の80年は少しもおかしな計算ではありません。 増やし方を学んだ親の世代が定額積立運用を子世代に伝えれば良いのです。
【松ちゃんの独り言】 【松ちゃんの独り言】「NISA世代はラッキー」
今の若い方はラッキーです。定額積立運用の考え方は一般的ですし、NISA枠も拡大されました。ビットコインや金など投資運用商品も多様化しています。 日本は海外運用利回りが、国内物価上昇率を上回る、投資環境としては最適な国です。まったくうらやましい限りです。 私には時間に余裕がなくお金持ちになれそうもありません。メルマガ読者は子世代に本日のメルマガをぜひ伝えてください。 それでは、次回もよろしくお願いします!

【松本直樹のプロフィール】
- 1960年
- 石川県金沢市生まれ
- 1984年
- 金沢大学法文学部経済学科を5年で卒業(ドイツ語で1年間落第する)
- 1984年
- 太平洋証券(今の三菱UFJモルガンスタンレー証券)にて、主に債券トレーダー、デリバティブ業務に従事
- 1992年
- 証券アナリスト2次試験合格(会費未納で、アナリスト協会は退会)
- 1992年
- 太平洋証券退職後、税理士事務所へ転職
- 1995年
- 宅建主任者試験合格
- 1996年
- 税理士試験会計2科目合格
- 1997年
- 税理士試験税法3科目合格(税理士試験終了)→ちなみに法人税、所得税、消費税です
- 1999年
- 松本直樹税理士事務所として独立開業→税理士事務所の同僚(松本清美)と結婚ダブル寿退職
- 2006年
- 株式会社ケーエムエスを設立
- 2014年
- 総合コンサルチーム「みんなで顧問」結成
- 2016年
- 合同会社「みんなで顧問」設立(代表社員就任)
- 2018年
- 経営革新等支援機関認定
- 2023年
- 「マンガでコミュニケーション みんなの相続」出版