今週の松竹梅649号「税制改正大綱発表!庶民は減税、富裕層は増税」
ビジネスに役立つ!税務最新情報【今週の松竹梅】

配信日:2025年12月22日
こんにちは。 松本事務所メルマガ「今週の松竹梅」第649号を配信します。 例年より遅くなっていた「税制改正大綱」が、先週末に発表されました。 多くの内容が、すでにフライングで報道されてました、改めて見ると、「普通の人」は減税、富裕層は増税との流れが鮮明です。 目玉が多い今回の税制改正ですが、改正案原本は155ページあるので、解説だけでも読むのは大変です。 そこで、今回のメルマガでは、私が読者向けに抜き出した項目の見出しのみまとめました。 重要な2026年改正を、超速で理解できますよ!
【今週の松】 【今週の松】「所得控除178万円の壁はかなり複雑」
基礎控除は58万円→62万円(物価連動による固定)、給与所得控除最低額は65万円→69万円(ここも物価連動による固定)、基礎控除加算額その他で37万円+5万円+5万円(5万円は2年間限定)以上をすべて加算すると「178万円の壁」になります。
一方で私たちには縁がない改正ですが、ほぼ合計所得(分離課税含む、ここが重要)から1億6500万円を控除して30%税率で計算した税額が、通常の申告税額より多ければ、差額を追加課税するとのことです。低所得者は減税、富裕層は増税が明確ですね。
なお、上記と「固定」と表現してますが、正確には物価連動で、数年毎に見直しで控除額が増える仕組みです。
【今週の竹】 【今週の竹】「不動産節税はブレーキ、投資運用は推進へ」
相続税の財産評価では、賃貸用投資不動産の評価については、具体的な年数や金額基準が決まってませんが、時価と評価の乖離については見直す方針が明確です。 具体的には来年春に決まる予定ですが、相続発生直前の不動産購入が対象になります。 投資運用では裾野を広げる方針が鮮明です。 新NISAが0歳から使えるようになります。これは贈与を想定してますね。 ビットコインなどの仮想通貨については、雑所得の総合課税から分離課税(おそらく20%)になり、繰越控除も可能になるようです。
【今週の梅】 【今週の梅】「インボイス増税もやや緩和!」
最後は法人対象の改正案です。 大きな論点としては、少額減価償却資産の「30万円未満」が「40万円未満」になりました。年間総額300万円は変更ありません。 インボイス制度については、免税事業者の仕入税額控除の「80%→50%→0%」が「80%→70%→50%→30%→0%」になると、報道がありましたが、改正案には記載されていません。見送りではなく来年春待ちです。 大きな税額控除になる賃上促進税制については、大企業は廃止になりますが、中小企業はややハードルが上がって継続になりました。
【松ちゃんの独り言】 【松ちゃんの独り言】「エディントンへようこそ」
アリアスター監督の新作映画「エディントンへようこそ」を観てきました。 この映画の舞台は、米国ニューメキシコ州の架空の田舎町エディントン市で、2020年5月、つまりコロナでロックダウン中との設定です。 マスクをしない主義の保安官と、マスクさせようとする市長の対立をきっかけに、町はめちゃくちゃになってしまいます。 多くのデマ、市民デモ、誹謗中傷、相互の攻撃と破壊で、田舎町は収拾がつかなくなります。 そう言えば、コロナ以来、日本人もコミュニケーションが攻撃的になった気がします。 こんな時こそ、飛び交う情報の受信力を高めましょう。 まずは聞く力。

【松本直樹のプロフィール】
- 1960年
- 石川県金沢市生まれ
- 1984年
- 金沢大学法文学部経済学科を5年で卒業(ドイツ語で1年間落第する)
- 1984年
- 太平洋証券(今の三菱UFJモルガンスタンレー証券)にて、主に債券トレーダー、デリバティブ業務に従事
- 1992年
- 証券アナリスト2次試験合格(会費未納で、アナリスト協会は退会)
- 1992年
- 太平洋証券退職後、税理士事務所へ転職
- 1995年
- 宅建主任者試験合格
- 1996年
- 税理士試験会計2科目合格
- 1997年
- 税理士試験税法3科目合格(税理士試験終了)→ちなみに法人税、所得税、消費税です
- 1999年
- 松本直樹税理士事務所として独立開業→税理士事務所の同僚(松本清美)と結婚ダブル寿退職
- 2006年
- 株式会社ケーエムエスを設立
- 2014年
- 総合コンサルチーム「みんなで顧問」結成
- 2016年
- 合同会社「みんなで顧問」設立(代表社員就任)
- 2018年
- 経営革新等支援機関認定
- 2023年
- 「マンガでコミュニケーション みんなの相続」出版