今週の松竹梅657「家紋職人がフェラーリとコラボ?紋章老舗の奇跡」
ビジネスに役立つ!税務最新情報【今週の松竹梅】

配信日:2026/2/16
こんにちは。 松本事務所メルマガ「今週の松竹梅」第657号を配信します。 先週後半は、博多にて毎年恒例の第15回「有機体経営実践フォーラム」に 参加してきました。 講師はフィフィ氏や三橋貴明氏、食糧学者の鈴木宣弘氏など 8名10時間の濃いめの講演でした。 個人的には、家紋を描く紋章上繪師「京源」の三代目波止場承龍と、 長男の波止場耀鳳氏の講演が非常に印象的でした。
【今週の松】 【今週の松】「紋章上繪師とは?」
紋章上繪師(もんしょううわえし)とは、着物に家紋を手書きで入れる職人です。
室町時代からの伝統的職業ですが、近年はもちろん仕事は激減しており、
老舗「京源」も、業績は風前の灯火でした。三代目承龍氏は、10代のころから
数多い家紋のデザインに精通しながらも「依頼主の言う通り」着物に
家紋を描いていたとのことでした。ところが、2010年ある企業から
家紋デザインをデジタルデータとして納品できないか?との依頼がきました。
そのとき承龍氏は53歳でした。耀鳳氏は年齢的にもデジタル技術には
少々長けており、デザイナーの承龍氏は何十年もの蓄積があるため、
それほど苦労なく納品したところ、これが大評判になったのです。
【今週の竹】 【今週の竹】「大企業からも注文が!」
家紋を使ったデザインは、コンパスによる円と線のみの幾何学的な模様が 「曼荼羅」のように見えることから、企業ブランドデザイン、アート作品として、 雑貨のパッケージデザインにも使われるようになり、まさにあれよあれよと 展開されていきます。殺到する依頼を短時間にこなせた要因は、 元のデザインである家紋が5万種類とも言われており、 それぞれの家紋が持つ意味を、承龍氏が完全に理解しているからです。
【今週の梅】 【今週の梅】「フェラーリデザインやシャンパンラベルにも!」
こうなると、和テイストブームに乗って、京源には世界中から依頼が来るようになります。 2022年には、フェラーリ社とのコラボで和風フェラーリ車を制作、 2024年、ペニンシュラ東京ロビーで家紋アート展示、 最近では、「デュヴァルルロワ」から家紋デザインをラベルにしたシャンパンが 発売されたとのことです。 承龍氏は講演の最後に言いました。「やっていることは、あまり昔と変わってませんが、 価値は100倍になりました」
【松ちゃんの独り言】 【松ちゃんの独り言】「老舗京源はなぜ奇跡を起こせたのか?」
博多のフォーラム会場でも、何点か展示即売会を開催してましたが、 2日間で完売したそうです。なんだかワクワクするような成功談ですよね。 皆さんも興味ありましたら京源の公式サイトを見てください。 この話って、実はすれすれだった気がします。 二代目は、いかにも伝統工芸職人で非常に厳しかったらしいのです。 三代目は、そのため長男の耀鳳氏には「自由で好きなようにやれ」と 言いながら、家紋事業を残せないかと模索していたとのことです。 つまり伝統文化とデジタル技術を備えていた環境で、 三代目として引き継いだばかりのタイミングで、 企業からの依頼が飛び込んできたとのことです。 日本には、まだ埋もれている伝統産業が数多くありそうです。

【松本直樹のプロフィール】
- 1960年
- 石川県金沢市生まれ
- 1984年
- 金沢大学法文学部経済学科を5年で卒業(ドイツ語で1年間落第する)
- 1984年
- 太平洋証券(今の三菱UFJモルガンスタンレー証券)にて、主に債券トレーダー、デリバティブ業務に従事
- 1992年
- 証券アナリスト2次試験合格(会費未納で、アナリスト協会は退会)
- 1992年
- 太平洋証券退職後、税理士事務所へ転職
- 1995年
- 宅建主任者試験合格
- 1996年
- 税理士試験会計2科目合格
- 1997年
- 税理士試験税法3科目合格(税理士試験終了)→ちなみに法人税、所得税、消費税です
- 1999年
- 松本直樹税理士事務所として独立開業→税理士事務所の同僚(松本清美)と結婚ダブル寿退職
- 2006年
- 株式会社ケーエムエスを設立
- 2014年
- 総合コンサルチーム「みんなで顧問」結成
- 2016年
- 合同会社「みんなで顧問」設立(代表社員就任)
- 2018年
- 経営革新等支援機関認定
- 2023年
- 「マンガでコミュニケーション みんなの相続」出版