今週の松竹梅第658号「特定口座を申告不要と思い込んではいけない」

ビジネスに役立つ!税務最新情報【今週の松竹梅】

今週の松竹梅第658号「特定口座を申告不要と思い込んではいけない」

配信日:2026/2/24

こんにちは。 松本事務所メルマガ「今週の松竹梅」第658号を配信します。 年々複雑になる一方の税制ですが、中でも所得税は他の税目より難しいです。 特に有価証券税制は、複雑を通り越してます。 特定口座を複数持っている場合は、税務署に相談してもあまり解決しないので、 所得税専用ソフトで何パターンか試算しないと、 申告すべきかどうかわからないですね。

【今週の松】 【今週の松】「特定口座は申告不要との思い込み」

「特定口座は申告不要」と思い込んでいる方が多いです。
しかし、株売買損失は申告しておかないと、翌年以降の売買益と
損益通算できません。また、複数口座で売買している場合も、
口座間の損益通算は、申告しないとできません。
私が申告を請け負っている場合は、特定口座の「年間取引報告書」を
毎年出していただいてます。皆さん、できれば株売買の成績を
私に出したくないでしょうから、新規請負の際のインタビューは
それなりに大変です。

【今週の竹】 【今週の竹】「株の損益通算は後出しできない」

個人的には理不尽なルールだと考えていますが、 株の損益通算は、先に確定申告していると後出しできません。 つまり、医療費控除やふるさと納税で確定申告すると、 申告期限以降は、特定口座を追加で申告することはできません。 ここ数年は株式市場が上昇しているため、 以前の損失を改めて申告可能かどうかの問い合わせが 税務署にもあるようです。 今後は、損失が出た年は、しっかり申告して繰り越す習慣にしてください。

【今週の梅】 【今週の梅】「特定口座を申告すると国保が増える?」

確定申告の際の悩ましい問題が、国民健康保険料、 あるいは後期高齢者保険料が増える問題です。 つまり、配当控除や還付を受けるため特定口座を申告すると、 所得税+住民税では有利になっても、申告所得が増えるため、 国民健康保険料や後期高齢者健康保険料が増えることがあるのです。 給与所得者で社会保険加入者ならば、特定口座を申告しても 社会保険料が増えることはありませんが、 そうでない方は、税+保険料の影響も考える必要があります。

【松ちゃんの独り言】 【松ちゃんの独り言】「ほどなく、お別れです」

映画「ほどなく、お別れです」を観てきました。 この映画は、アカデミー賞受賞作「おくりびと」と同じく、葬式をテーマにしています。 「おくりびと」の主人公は納棺師でしたが、 この映画の主人公は、葬祭プランナー兼納棺師です。 新人スタッフの「死者が見える」ファンタジー要素もあり、 面白い映画でした。 2008年の映画「おくりびと」では、主人公は、周囲や家族から 「汚れた仕事」と忌み嫌われてましたが、この映画では、そんな描写はなく、 葬儀社の指示に耳を傾ける遺族ばかりで、時代の移り変わりを感じました。 日本では、長い間「死」は縁起悪いものとされており、 事前の相続対策の話題は、嫌がられたものですが、 昨今は、日常的に話されることも増えてきました。 「人生の終わりまでしっかり生きるための知恵」と考えれば、 「どう死ぬか?」は、「どう生きるか?」と同じ意味だと考えています。

松本直樹

【松本直樹のプロフィール】

1960年
石川県金沢市生まれ
1984年
金沢大学法文学部経済学科を5年で卒業(ドイツ語で1年間落第する)
1984年
太平洋証券(今の三菱UFJモルガンスタンレー証券)にて、主に債券トレーダー、デリバティブ業務に従事
1992年
証券アナリスト2次試験合格(会費未納で、アナリスト協会は退会)
1992年
太平洋証券退職後、税理士事務所へ転職
1995年
宅建主任者試験合格
1996年
税理士試験会計2科目合格
1997年
税理士試験税法3科目合格(税理士試験終了)→ちなみに法人税、所得税、消費税です
1999年
松本直樹税理士事務所として独立開業→税理士事務所の同僚(松本清美)と結婚ダブル寿退職
2006年
株式会社ケーエムエスを設立
2014年
総合コンサルチーム「みんなで顧問」結成
2016年
合同会社「みんなで顧問」設立(代表社員就任)
2018年
経営革新等支援機関認定
2023年
「マンガでコミュニケーション みんなの相続」出版