今週の松竹梅第585号「M&A全国大会でマンガプレゼンしてきました!」
ビジネスに役立つ!税務最新情報【今週の松竹梅】
配信日:2024年9月17日
先週10日に福岡で行われた日本的M&A推進財団主催の第8回M&A全国大会に参加しました。「みんなで顧問」として「マンガで見える化する中小企業の後継者不在問題」としてのプレゼンも行いました。このスケジュールに合わせて、公式サイトでの新連載第1話も完成してます。オールカラーの力作です。ぜひPCかスマホで読んでください!
地域医療を守るための挑戦。5億円の負債を抱えた高齢者施設の第三者承継とM&Aによる再生物語(1)
【今週の松】 「M&A仲介の罠」
福岡でのM&A大会では、オープニングで登壇した朝日新聞の藤田知也記者による「M&A仲介の罠」と題した講演が印象に残りました。後継者不在を背景に拡大しているM&Aマーケットですが、悪質な事例も増えています。講演で紹介された事例は、成約後に実施されるはずの「経営者保証の引き継ぎ」が行われず、資金だけ流出するパターン。がっかりするのは、引継ぎ支援センターや大手仲介業者も「悪質な買主側」を案件紹介していることです。中小M&A案件の場合、売主側は徹底的に資産調査されますが、買主側はあまり信用調査されません。仲介手数料が高額のため、関係者全員が成約を急ぐ傾向にあることもトラブルの背景です。
【今週の竹】 「日本的M&A推進財団とは?」
現在、日本の「後継者不在率」は6割超です。この率は年々上昇していますが、同時に経営者の高齢化も進んでいます。この状況に危機感を持って、事業廃業ではなく、事業継続を目的とした会計事務所ネットワークを構築するため、2014年に日本的M&A推進財団が設立されました。現在、800超の会員事務所組織で、多数の案件事例が蓄積されています。この財団の実際の案件が、新連載マンガ第1回として掲載されました。マンガでは解散はギリギリ回避されてますが、業種や規模は違っても、家業を継いでくれると思い込んでいたら、息子に拒否される事態はあるあるですね。
【今週の梅】 「なぜ会計事務所がM&A?」
経営者の事情も、その会社の業績数値も、知り尽くしているのが会計事務所です。ところがM&A仲介業者は、経営者に「顧問事務所に言わないでください」と口止めします。仲介業者は、成約しなければ収入はなしです。会計事務所のサポートがあれば、経営者は慣れないDD(デューデリジェンス)もそれほど苦労なく受けられます。第三者承継としてのM&Aも「必要なら」との立場です。会計事務所は、成約が目的ではないので、強引な案件成約は通常あり得ません。
【松ちゃんの独り言】 「先に私に相談してください!」
高額の仲介手数料狙いで、多くの業態がM&Aマーケットに進出しています。M&A業者からの激しい営業で、M&Aそのものに不信感を持っている経営者も多いかもしれませんね。私にも毎週のように営業連絡があります。私自身は、日本的M&A推進財団の有料会員で、M&Aに関する一通りの知識はあり、支援可能ではあります。私にM&A関連の相談は心配だと考えた方でも大丈夫です(苦笑)。「みんなで顧問」チームは、日本的M&A推進財団の白川代表のマンガを依頼できる関係性です。つまり、日本中の800超の会計事務所ネットワークとつながっていると考えてください。M&A業者に連絡する前に私に相談してください!
それでは、次回もよろしくお願いします。
【松本直樹のプロフィール】
- 1960年
- 石川県金沢市生まれ
- 1984年
- 金沢大学法文学部経済学科を5年で卒業(ドイツ語で1年間落第する)
- 1984年
- 太平洋証券(今の三菱UFJモルガンスタンレー証券)にて、主に債券トレーダー、デリバティブ業務に従事
- 1992年
- 証券アナリスト2次試験合格(会費未納で、アナリスト協会は退会)
- 1992年
- 太平洋証券退職後、税理士事務所へ転職
- 1995年
- 宅建主任者試験合格
- 1996年
- 税理士試験会計2科目合格
- 1997年
- 税理士試験税法3科目合格(税理士試験終了)→ちなみに法人税、所得税、消費税です
- 1999年
- 松本直樹税理士事務所として独立開業→税理士事務所の同僚(松本清美)と結婚ダブル寿退職
- 2006年
- 株式会社ケーエムエスを設立
- 2014年
- 総合コンサルチーム「みんなで顧問」結成
- 2016年
- 合同会社「みんなで顧問」設立(代表社員就任)
- 2018年
- 経営革新等支援機関認定
- 2023年
- 「マンガでコミュニケーション みんなの相続」出版