今週の松竹梅第629号「米ドル建ての一時払い終身保険」

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今週の松竹梅第629号「米ドル建ての一時払い終身保険」

配信日:2025年7月28日

こんにちは。 松本事務所メルマガ「今週の松竹梅」第629号を配信します。 以前、あるお客様からこんな質問をされました。 「円ベースで元金保証3%確定利回りの金融商品はあるか?」 私は思いつかなかったので、チームのFPに確認したところ、「ないです。もしあったら詐欺的商品です。」とのことでした。 ところが、米ドル建てなら3%どころか、10年間4.5%確定の生保商品があります。 今回は、10年間4.5%確定利回りの世界を取り上げます。

【今週の松】 【今週の松】「米ドル建て一時払い終身保険」

加入のタイミングや被保険者の年齢によって利回りは上下しますが、現時点で米ドル建ての一時払い終身保険が10年物で4.5%程度とのことです。
以下、説明は円ベースですが、米ドルレートが10年間変わらないとします。
例えば、1000万円一時払いとすると、毎年45万円配当を10年間受け取れて、10年後に解約すると、1000万円返金されるしくみです。
しかも、その間、1000万円の死亡保障もついてます。
元金と配当金の合計は1450万円になります。

【今週の竹】 【今週の竹】「配当金も複利運用すると」

毎年の45万円を年金のように使うのもありですが、もし配当をださないタイプならどうなるのでしょうか? このタイプは10年間配当がない代わりに、死亡保険金額が毎年増え続けて、10年後に解約返戻金も死亡保障も1564万円になるとのことでした。 米ドル建ては為替リスクがあるため、米ドル建ての金融商品には投資しない方もいます。 私はリスクを感じるのであれば、損益分岐点の為替レートを計算しておくのも有効だと考えています。この事例だと、10年後に1ドル94円台だと元金の1000万円がそのまま返金されるレートです。 しかし、10年間死亡保障が付いているので、全額返戻金があるなら、1ドル94円でも損ではありませんね。

【今週の梅】 【今週の梅】「確定にこだわらなければ」

上記の保険商品は10年物の米国債で運用する仕組みのため、契約時点で米ドル建ての利回りが確定することになります。 100%米国株で運用するタイプの積極運用の保険商品ならば、これまでの実績だと年平均10%台利回りを実現できています。 私は毎月定額積立の米国株運用型生命保険に加入していますが、5年間の平均運用利回りは18%でした。

【松ちゃんの独り言】 【松ちゃんの独り言】「高いリスク商品も定額積立なら安心?」

私は現在個別株投資はほぼ引退して、いろいろな金融商品の定額積立を行ってます。 主力は米国株ファンドですが、ビットコインや金の定額積立もあります。 ビットコインは値動きが荒っぽくて、新高値のここからの購入は抵抗ありますが、定額積立なら安心?です。 ちなみにビットコインは月1回購入だとぶれすぎるので、 毎日少額ずつ自動積立しています。笑 それでは、次回もよろしくお願いします!

松本直樹

【松本直樹のプロフィール】

1960年
石川県金沢市生まれ
1984年
金沢大学法文学部経済学科を5年で卒業(ドイツ語で1年間落第する)
1984年
太平洋証券(今の三菱UFJモルガンスタンレー証券)にて、主に債券トレーダー、デリバティブ業務に従事
1992年
証券アナリスト2次試験合格(会費未納で、アナリスト協会は退会)
1992年
太平洋証券退職後、税理士事務所へ転職
1995年
宅建主任者試験合格
1996年
税理士試験会計2科目合格
1997年
税理士試験税法3科目合格(税理士試験終了)→ちなみに法人税、所得税、消費税です
1999年
松本直樹税理士事務所として独立開業→税理士事務所の同僚(松本清美)と結婚ダブル寿退職
2006年
株式会社ケーエムエスを設立
2014年
総合コンサルチーム「みんなで顧問」結成
2016年
合同会社「みんなで顧問」設立(代表社員就任)
2018年
経営革新等支援機関認定
2023年
「マンガでコミュニケーション みんなの相続」出版