今週の松竹梅第638号「S&P500指数を掘り下げる」

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今週の松竹梅第638号「S&P500指数を掘り下げる」

配信日:2025年10月6日

こんにちは。 松本事務所メルマガ「今週の松竹梅」第638号を配信します。 このところ投資運用のメルマガが多いですね。 松本は、コロナ時代以降はS&P500指数を中心に投資運用してました。 今回はS&P500指数について解説します。 この機会にS&P500指数がすぐれた指数であるかを確認しましょう。

【今週の松】 【今週の松】「S&P500指数とは?」

米国株式市場を代表する指数といえば、やはり S&P500です。
約500銘柄で米国株の時価総額の約8割をカバーし、世界中の投資家が「アメリカ経済そのもの」として利用しています。
これに対し、ダウ平均株価(30種)は価格加重平均のため、株価の高い1銘柄が全体を大きく左右します。
値がさ株が動けば、指数全体が振れる、という“歪み”を抱えています。

S&P500は浮動株ベースの時価総額加重方式を採用。
企業が成長して時価総額を拡大すれば、自動的に指数内シェアが上昇する仕組みです。

つまり、投資家は個別選別をせずとも、自然に「勝ち組企業」へ比率を高められる指数なのです。

【今週の竹】 【今週の竹】「S&P500指数の中身」

S&P500指数の中身を確認しましょう。 2025年10月時点の上位10銘柄は次のとおりです。

※順位|会社名|構成比率(%)で表示。

1位:NVIDIA(約6.5)
2位:Microsoft(約5.9)
3位:Apple(約5.0)
4位:Amazon(約3.9)
5位:Meta Platforms(約3.3)
6位:Alphabet (Google C)(約1.0)
7位:Alphabet (Google A)(約0.9)
8位:Broadcom(約1.6)
9位:Tesla(約1.4)
10位:Berkshire Hathaway (B株)(約1.1)

どうでしょう? 今まで、S&P500インデックス投資運用と聞いても、中身を確認していない方がほとんどではないでしょうか。 聞いたことがある銘柄ばかりですね。上位10銘柄だけでも30%近いです。

【今週の梅】 【今週の梅】「アクテイブ運用と言っても」

ここで重要なのが 「投資コスト」 の視点です。 皆さんは、インデックス運用ではないアクティブ運用の中身を確認してますか? おそらくほぼいないですよね。 私の経験では、インデックス運用とアクティブ運用は、あまり内容は変わりません。 しかし、購入手数料も運用手数料も大きく違うのです。 避けて通れない上位10銘柄に投資するのに、なぜ高いコストを払うのか? という疑問に直結します。 長期積立や大口資金運用においてのコスト差は複利効果を通じて大きなリターン格差となって表れます。

【松ちゃんの独り言】 【松ちゃんの独り言】「 eMAXIS Slim 米国株式S&P500 」

最後に、S&P500指数の代表的なインデックス投資信託を紹介します。 三菱UFJアセットマネジメントの「eMAXIS Slim 米国株式S&P500}をおすすめします。この投資信託は、2018年7月にスタートして、現在8兆6000億円規模です。 私は楽天証券で毎月定額を追加購入しています。 それでは、次回もよろしくお願いします!

松本直樹

【松本直樹のプロフィール】

1960年
石川県金沢市生まれ
1984年
金沢大学法文学部経済学科を5年で卒業(ドイツ語で1年間落第する)
1984年
太平洋証券(今の三菱UFJモルガンスタンレー証券)にて、主に債券トレーダー、デリバティブ業務に従事
1992年
証券アナリスト2次試験合格(会費未納で、アナリスト協会は退会)
1992年
太平洋証券退職後、税理士事務所へ転職
1995年
宅建主任者試験合格
1996年
税理士試験会計2科目合格
1997年
税理士試験税法3科目合格(税理士試験終了)→ちなみに法人税、所得税、消費税です
1999年
松本直樹税理士事務所として独立開業→税理士事務所の同僚(松本清美)と結婚ダブル寿退職
2006年
株式会社ケーエムエスを設立
2014年
総合コンサルチーム「みんなで顧問」結成
2016年
合同会社「みんなで顧問」設立(代表社員就任)
2018年
経営革新等支援機関認定
2023年
「マンガでコミュニケーション みんなの相続」出版