高齢者の民間保険契約あるある話
高齢者の保険手続きのお話

「よく分からないまま払っている」「請求の仕方が分からない」——
そんな“保険あるある”が、実は相続や家族の安心に深く関わっています。 ファイナンシャルプランナー茂木禄人さんが、高齢者の保険契約をめぐるリアルなエピソードを4コマ漫画とともに紹介。 ムダな保険料、もったいない請求漏れ、思い込みによる見落とし…など、身近な事例を通して、民間保険の見直しと活用のヒントをやさしく解説します。 「相続の前に、保険を整える」という視点を持つことで、家族に残せる安心が変わります。
- 監修者:監修・原案:茂木 禄人(ファイナンシャルプランナー)
自分が加入している保険把握してますか?
高齢者の中には、自分が加入している保険の詳細やそれに伴う支払いについて十分に理解していない方が多くいらっしゃいます。
私としては、クライアントと初めて面談を行う際に、まずどの保険に加入しており、月々いくら支払っているのかを把握することを重視しています。
その際の定番の回答が「うーん、なんだかわからない」です。具体的な内容を把握するために保険証券や銀行通帳を拝見させていただくと、特に目立つのが「掛け捨て型保険の過剰な加入」です。しかも、そのほとんどが加入している保険の内容をきちんと理解できていません。
マンガのように、年間で約100万円もの保険料を支払っているにも関わらず、死亡保険金はたったの100万円で、さらに様々なオプションが付加されているケースもあります。このような状況を考えると、高齢者が加入している保険内容については、家族もしっかりとチェックし、理解しておくべきだと強く感じています。
保険金ちゃんと請求していますか?
保険金請求の手続きは正直複雑です。高齢者の中には権利があるにも関わらず請求を忘れてしまい、結果として給付金を受け取れないケースがよくあります。
高齢者の請求もれ事例をたくさん目にしてきました。
保険商品には入院給付金、手術給付金、通院給付金など様々な給付金が設定されていますが、保険の詳細な内容をしっかりと理解していないと、自身が受け取れる給付金の存在に気づけません。結果、3年の時効が過ぎて請求できなくなってしまう…。
加入している保険内容を正確に把握し、適切なタイミングで保険金を請求するという基本的なことができない方が相当数いらっしゃるのです。
マンガのようにこれまで何度も面談中に請求もれに気がつき、請求手続きをサポートしたことがあります。
正直商売にはなりませんが、感謝されると嬉しいものです。
保険金おりないと思い込んでいませんか?
損害保険であるあるなのが、個人賠償責任保険の請求もれです。
個人賠償責任保険は、日常生活で起こりうる様々なトラブルに備えるものです。しかし、多くの人がこの保険の存在を忘れてしまっているか、またはその活用方法を知らないことが多いです。
個人賠償責任保険の対象となる日常生活で起きた事故には、マンガのように飼い犬が近所の人に噛みついたケースや、買い物中に商品を壊した、子供が駐車場で車に傷を付けたなどがあります。こういう事態は意外となさそうで意外にあります。
火災保険や自動車保険の特約で付いていることが多いのですが、いざ事故の際には忘れてしまっていて請求もれになってしまうんですね。
治療費、和解金、弁護士費用も範囲内ですので、トラブル発生の際は必ず思い出していただきたいです。