相続で気付いちゃ遅いです!!年金請求あるある話
高齢者と年金制度のお話

年金申請ミス・もらい忘れ無し!家族と相続も見据えた安心の老後を手に入れるために
知らないうちに、もらい損ねていませんか? 「年金の手続きは全部済んだ」と思い込んでいたら、実は請求もれ——。 厚生年金基金の未請求、未支給年金の扱い、「ねんきん定期便」の空白…どれも放っておくと大きな損につながります。 社会保険労務士・小池秀夫さんが、年金をめぐる“あるある”をマンガとともに解説。 相続の場面で慌てないために、今こそ年金を正しく理解し、家族と一緒に確認しておきましょう。
- 監修者:小池秀夫(社会保険労務士)
8万円の違い
会社員だった人で年金機構への老齢基礎年金・老齢厚生年金の請求を忘れる人はまずいないでしょう。
しかし、厚生年金基金の請求もれは非常に多いです。未請求者が100万人以上とも言われています!
大事な年金の請求を忘れるなんて?と思うでしょうが、請求もれをしてしまう方のほとんどは、年金機構への請求で「すべての年金手続きは完了している」と思い込んでいたそうです。
厚生年金基金は、在職時の企業が基金に加入していた場合にのみ受給できるため、見落とされがち。給与からの天引きなため、加入していたことそのものに気づいていない人も多いのです。
マンガのように、実際に年金受給がスタートして、昔の同僚との比較や思ったより年金額が少ないことで気がつく場合も多いですが、生涯気づかないケースも見受けられるので要注意です。
消えた?年金
通常、年金は2ヶ月ごとの偶数月に2ヶ月分振り込まれます。
受給者が亡くなった際、亡くなった月分の年金は受け取ることができますが、それ以降は支給が停止されます。問題は亡くなった方の銀行口座が凍結されると、亡くなった月の年金も引き出せなくなることです。これが「未支給年金」です。
未支給年金は、亡くなった方と生計を共にしていた妻や子など一定の遺族が請求可能です。ただし、請求には期限がありますので、早めに手続きを進めることが重要です。手続きの方法や必要な書類等は、年金事務所に相談するか、専門の相談窓口を利用すると良いでしょう。
未支給年金をしっかりと請求し、亡くなった方の権利を守ることも大切です。未支給年金の請求もれ、ご注意ください。
「ねんきん定期便」読んでますか?
年金を正しく受け取るために、必ずやっていただきたいのが「ねんきん定期便」のチェックです。
チェックポイントは「自分の働いた記録が、全てねんきん定期便に記載されているか」です。例えば、勤めていたはずの会社の勤務分が「ねんきん定期便」ではポッカリ空白になっていることがあります。これは、別の年金番号で登録されているいわゆる「消えた年金」の可能性もあります。
年金は自動的に振り込まれるものではなく、請求しなければ受け取ることができません。必ず、年金請求書を提出してください。
また、年金機構以外の厚生年金基金など複数の請求先がある場合にも注意が必要です。複数の請求先の有無については、年金機構に「他に請求先はないか?」と確認してください。
年金機構はこちらから質問しないと情報を提供してくれないというウワサも聞きますので、積極的に質問していきましょう。